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匂いの記憶

懸賞 2007年 03月 22日 懸賞

今日買い物行った時に買った、車用の芳香剤。
帰って開けたらタイムスリップしてしまった。

私は車の助手席に座っていた。
聞こえるのはロータリーの乾いた音…

この間、私が勤めていた会社の最寄駅の横を通った。(義父の会社は、同じ町内)
そこから会社があった場所までは、すぐそばで、娘にここで昔仕事していたことを教えた。
娘は「仕事楽しかったの?」と、私に聞き「楽しかったよ~!」そう答えると、急に悲しくなってしまった。
仕事は本当に楽しかった。
車が好きだったから、朝から晩まで車の話しをしていられて本当に幸せだった。
休み時間やプライベートでもずっと、車の話しばかりだった。
それ以外にするとしたら、恋の話し…。
だけど、頑張っても頑張っても評価してくれない、それどころか女性を即戦力とは考えていない会社に対して幻滅してしまい、あっさり辞めた話しは前にもしたと思う。
だけど私はずっと未練があった。
結婚してから何年もずっと、仕事をしている夢を見ていた。
辞めないで、もし会社が異動しても尚続けていたらどうなっていたかなぁ~?
家庭を持つことが憧れだった私だけど、仕事をするのも好きだった。
小学校の卒業アルバムに「将来の夢」と題して私が書いた夢は「キャリアウーマン」だった。
家庭を持つ事を選んだ私だけど、どこかでキャリアを積み続けていた自分も生きたままだったのかもしれない。
未だに未練を引きずってって居るのかもしれない…

そんな自分を育ててくれた同僚や、課長、そして大切な友達。
結婚してから、彼らを失ってしまった気持ちでいっぱいだった。
産後の鬱のような状態に、更に仕事を辞めた後悔の念に目一杯駆られ、泣いてばかりだった。
友達に、泣きながら電話して勇気を貰った事もあった。
私にいつも勇気をくれる友達。
どんな些細な言葉でも、私の力となるその言葉。
有り難かった・・・

そんな大切な時間を呼び覚ました、匂いの記憶。
私はたくさんの人から支えられてきた。
私は若かったし、みんな年上の仲間だったから、支えて貰ってばかりだった。
いつも直球の私の言葉にみんな冷や冷やしていたけど、みんな受け止めてくれていた。
そして、私を認めてくれていた。
それは私の勇気と自信に繋がって、どんな事も乗り越えることが出来た。

私はあの会社に入って、予想もしていなかった収穫がたくさんあった。
収穫した大切な実は、今でも私の中で大切にしまってある。
それはまだ今でもあの頃と変わらず輝いていて、いつまでも宝石のように光続ける。
今以上に磨く事は出来なくても、その光が失われないようにだけはして行こう。

退社して8年も経つのに。
やっぱりまだ未練があるんだなぁ…
こうなったらもうずっと、この思いは消えないような気がする。

by yoko1113_0613 | 2007-03-22 15:37

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